ジェンマ125 整備その12 キャブレターOH インマニ交換
故障原因探し
エンストした原因を探っていきます。燃料コック、キャブレター、インマニ、の順番です。なんにせよ作業のためにガソリンを抜きます。保存にはこのガソリン携行缶をつかいました。ジェンマ125のフロントボックスに入って便利です。
X-EUROPE ( クロスヨーロッパ ) ガソリン携行缶 小型ボトルタイプ [ 1000 cc ] 消防法適合品(UN規格取得品) BT-1000
- 出版社/メーカー: X-EUROPE(クロスヨーロッパ)
- 発売日: 2011/05/26
- メディア: Automotive
- 購入: 2人 クリック: 24回
燃料コック確認
まず燃料コックから。負圧のコックをONの部分に合わせているのにダバダバガソリンが流れてきます。あかんやつやこれ。購入した段階でコックがPRIに合わせてあったので期待はしていませんでしたがまず負圧コックは駄目そうです。コックをバラしてみたところ内部のダイヤフラムを押さえているバネが錆びて粉々になっていました。
調べたところ純正部品のコックはもう廃盤のようです。とりあえずコックは交換ということで次にキャブレターの分解をします。
キャブレター分解
キャブ上部の蓋を締めているネジも、下部のフロートチャンバーを締めているネジも固着しておりいちいちショックドライバーで緩めなければいけませんでした。(ステンレスのボルトに交換)あとパイロットストップスクリュが締まる金具を止めているネジがどうやっても緩みません。ショックドライバーでガンガン殴ったところ
舐めたったてレベルじゃねーぞ。これ六角穴じゃなくて元はプラスネジの溝です。緩みませんがなんでもないところのネジなので放置します。お前そんなこと言って緩んできたらどうするんだ!!と言われるかもしれません。が、むしろ緩んでくれればネジを取り替えられるので緩んでください。でもこれ多分一生外れないと思います。
キャブを分解・点検したところフロートチャンバーのダイヤフラム、スロージェット部のメクラゴム、フロートバルブ部のメス側のOリング、がヘタっていたので交換します。アイドリング~スロットルをひねるところでエンストしてたのでスロージェットのメクラが原因ですかね。それにしても30年落ちのバイクなので流石にゴム部品は劣化しますね。
パイロットエアスクリュは締まったところから1回転半戻しでした。基本に忠実です。
キャブクリーナーに漬けて各ジェットの詰まりがないか確認。大丈夫そうです。スロットルバルブのダイヤフラムは穴もなく見た限りではそんなに劣化もしていなさそうです。この部品、注文すると値段が高いので心配でした。おそらくそのうち交換しなければいけませんがその時はキャブごと注文した方が安く上がるかも。
フロートバルブはうっすらあたり面が見える程度で段付き摩耗はありません。燃料垂れ流し状態だったのに減っていなくてよかった。
(フロートチャンバーのダイヤフラム、分解時に割れました。交換)
(スロージェットのメクラ、旧)
(スロージェットのメクラ、新)
(フロートバルブの受け部分のOリング、取り外し時に千切れたので交換)
フロートの油面調整
サービスマニュアルにはフロートの油面調整プレートと、フロートバルブが接した所でフロートを止め。キャバレターボデーとフロートとの間の寸法を測る。油面調整基準21.4mmとあります。
キャブレターボデーには段差がありますが測定箇所が高い所なのか低い所なのか分かりません。フロートも高低差がありどのポイントを測定すれば良いのか分かりません。記載の写真は白黒でイマイチ詳細が分かりません。役に立たないサービスマニュアルだなあ、うーん困った。定規でそれらしく測ってみたところ1mmほど油面が高いのかな?現状ガソリンは漏れていないようですが一応1mm弱油面低くしておきました。問題があればまた直します。
インテークマニホールド交換
ヒビが見えていたインマニ。前回アイドリング時にパーツクリーナーを吹いたところ、アイドリングに変化はなかったので二次エアの吸い込みはないようです。しかし新品部品がまだあるようなのでOリングもついでに交換します。
エンジンとインマニと組み上げたキャブレターを固定して本日はここまで。
※追記
後日、ジェット類含め殆どの部品を新品に変えたら、相当調子が良くなりました。
やはり純正新品は正義。