ななちゃんねる

ジェンマ125とSV400SとWOLF250の整備記録。

WOLF250 フロントブレーキキャリパーOH

WOLF250ちゃん、直すところが多すぎて面倒ですがとりあえずフロント回りから。

フロントブレーキキャリパーが

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こんな状態ですのでとりあえずバラします。キャリパーをバラすのは初めてです。

ブレーキパッドを外してブレーキレバーを握るとピストンが飛び出てくるのですが、固着しているのか均等には出てこずにピストンが一つでも外れるとフルードが漏れ出し、油圧がかからなくなって他のピストンが動かなくなります。

本来エアーで押し出したりするらしいのですが我が家にはコンプレッサーはありません。ピストンを外すプライヤーを買ってきたりしましたが固着していてとても外れません。困りました。

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ホムセンでシャコマンとブレーキフルードを購入してきました。ブレーキフルードを投入してまた油圧がかかるようにします。そのうえで飛び出してきたピストンをシャコマンで押さえます。動かなかったピストン側にも油圧が回ったのか飛び出してきました。

可能な限り均等にピストンを押し出してピストンプライヤーを使ったところなんとかピストンが外れました。

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当たり前のように結晶化したブレーキフルードを、キャリパー内壁を傷つけないようにコリコリ削り落とします。しかしフレームもそうですけどアルミってこんなに腐食するんですね。

オイルシールの溝の外側の壁がわりと腐食していて、ここからブレーキフルードが漏れないか心配でなりません。とりあえずこのキャリパーを使用しますがもし漏れたら中古で探します。新品はどうも注文しても出ないようです。

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面白いなと思ったのはこのブレーキフルードが流れる穴の「フチ」の面取りです。おそらく手作業の流れ作業でバリ取り面取りしてあるのでしょうが割と雑でリューターの刃先が色んなところに当たっています。人が作ったんだなあと感慨深い。作業していた人も30年以上越しに作業の雑さを見られるとは思っていなかったでしょう。

ピストンは取り外すときに普通のプライヤーで少し傷を付けてしまったり、そもそも表面処理がはがれてきていたので新品交換です。最初から上手くピストンが外せれば節約
できたかもしれません。まあでもほら表面処理剥げてるし……

新品のピストンセットはwebikeで最初の見積もりでは値段は表示されましたが注文できない状態でした。2週間くらい待ったら在庫が復活したので注文できました。

組付け時、オイルシールとダストシールを間違えて入らないな、品番間違いかな、とボケたことをやってしまいました。

ピストンの組付けは特に問題もなく終了。ボルトも新品です。パッドはデイトナの赤。上部に付くカバーはどうも欠品のようです。ブリーダーボルトは値段は表示されるのですが今のところ購入できません。仕方がないのでサビサビだけど元々ついていたものを使います。

※追記 2020 6/17日時点 ブリーダーボルト注文できました。

初めてブレーキキャリパーをバラして思いましたが、こんな単純な機構に自分の命を預けているんだなと。あと対抗4ポッドとか型押し2ポッドとかラジアルマウントとかの意味がなんとなく分かりました。SV400Sはなんで型押し2ポッドのダブルディスクなんですかね……スズキさん……コストカット……

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なかなか男前なキャリパーくん。組付けは後日。