ななちゃんねる

ジェンマ125とSV400SとWOLF250の整備記録。

ジェンマ125整備 その13 リアサスペンション交換

リアサスペンションとブッシュ交換

フロントサスペンションは純正品をOHして頂いたので問題ないのですが、以前から時速60キロくらいからリア側がふわふわしてるような、左右にぐんにゃりしてるような違和感を感じていました。というわけでリアサスペンションを点検。外観は汚いですが油は漏れていないよう。しかしエンジン側にサスペンションを固定するカラー内のゴムブッシュ?が劣化してグダグダになっています。調べたところ純正部品はまだ供給されているようです。

サスペンションはアドレスV125用の社外品がカラー交換だけで取り付けられるとの情報あり。というわけでブッシュ交換とせっかくなのでサスペンションも交換してしまいます。

まずリアサスペンションを取り外します。いつものようにこちらのブログを参考にさせていただきました。

カウルに穴を開けました。これでカウルを取り外さなくてもリアサスペンションが交換できます。

しかしここで違和感に気付きます。リアサス上部を止めているボルトとカラーの取り付けがなんか違う。パーツリストを見て確認するとどうやら組み付けの向きが違う。

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多分前のオーナーが組み間違えたんだと思います。これが例のふわふわ感の原因かは分かりませんが、見つけてしまったからにはこの機会に直すべきです。ただこのカラーはガソリンタンクを貫通するようにフレーム間に収まっているのでタンクをズラさないと入れ替えられない構造です。キャリアも外さなくてはいけないのでえらい手間です。せっかくカウルに穴を開けたのに意味ないなー。まあキャブをOHしてタンクにガソリンも入っていないのでいいタイミングかもしれません。

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(これは間違っているほうの向き、)

バラしました。タンクまで下ろすのは初めてでしたが以外に楽に出来ました。で、ガソリンタンクとその回りにタンクカバーがあるんですが、少し位置がズレていたのでショックレスハンマーで結構強めに叩いて直そうとしたんですが

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カバーが割れました。オイオイオイオイお前鉄とかアルミとかじゃないのかよ。なんかボロボロ崩れるような素材でした。走行に支障がなさそうなのでボンドでひっつけておきます。ボルトとカラーの向きを入れ替えて組み直し。バラして組むまで2時間弱かかりました。

エンジン側のブッシュ交換

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こんなありさまでしたので交換したいと思います。僕はこの中のゴム部分だけ交換出来ると思ってゴムを除去したのですが(大変だった)どうやら回りのカラーと一体の部品の模様。この外周部分の金属のカラーが全然外れない。全ねじとナットとワッシャーとソケットを組み合わせた即席冶具でも外せなかったので糸鋸で切りました。受け側に溝が出来てしまいましたが、問題としては錆びやすいとかその程度なので仕方なし。

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外すのがものすごく大変だったので、入れることができるのか心配でしたがkure5-56を外周に塗ってサイズの合うソケットを当ててショックレスハンマーで叩いたら簡単に入りました。良かった。

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サスペンション取り付け

取り付けたのはこちら。純正の取り付けピッチが320mmなので5mmリアが下がります。5mmて。上部の取り付け穴の径が10mmでジェンマ125は12mmなのでカラーの交換が必要です。

キタコ(KITACO) ショックアブソーバー(W315) アドレスV125/G/S ブラック/レッド 520-2416030

キタコ(KITACO) ショックアブソーバー(W315) アドレスV125/G/S ブラック/レッド 520-2416030

  • 出版社/メーカー: キタコ(KITACO)
  • 発売日: 2012/11/02
  • メディア: Automotive

 取り付けられていた純正サス上部のカラー、ブッシュは割と状態がよかったので移植します。取り替える用の新品の方は下の写真のようにボルトを入れてショックレスハンマーで勢いよく叩けばスコーンとブッシュごと抜けたのですが、元からジェンマ125に付いていたサスペンションのブッシュ、カラーは全然抜けません。

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ソケット、ワッシャー、ナット、全ねじを組み合わせた即席冶具です。さっきエンジン側のブッシュは抜けませんでしたが、今度は抜けました。

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同じ要領で今度はねじ込んで

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移植完了。

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車体に取り付けたの図。ちょっとだけ直径が大きいのでタンクカバーに微妙に干渉します。

時系列が前後しますが、取り付けて走行した感想としてはかなり安定感が増したように思います。

・上部の取り付けボルトとカラーの組付け間違い

・エンジン側のブッシュのヘタレ

・ヘタレた純正サスペンション

の、どの部分の効果か分からないところですがふわふわ感はかなり減りぐんにゃり感ももかなり減りました。完全になくならないのは前後片持ちサスの宿命ですかね。峠のコーナーを走っても幹線道路を時速70キロで走っても割と不安はなくなりました。フロントサスのOHと合わせて乗りやすさが段違いです。やってよかったと思える整備でした。ちなみにサスペンションの硬さは調整出来ますが工具がないのと現状に満足しているのでやっていません。まあそのうち。