ななちゃんねる

ジェンマ125とSV400SとWOLF250の整備記録。

ジェンマ125整備 その18 ワイヤー類注油

ワイヤー注油

スロットルケーブル内部、特に車体の下あたりの部分に水が溜まりワイヤーが錆びて切れます。なので注油してやってね。とフロントサスペンションをOHに出した時にアドバイスをいただきました。というわけでワイヤーに注油します。どうでもいいですが僕は教習所でバイクは「アクセルじゃなくてスロットルだ」と注意をされた経験があり、なるべくスロットルと呼称するようにしています。が、通じればどっちでもいいやん。という性格なので文章中で表記が違ったりします。ご了承ください。本当にどうでもいいしどっちでもいいです。使ったグリスはこちら。

ネットを検索してみるとエンジンオイルでもいいらしいです。

デイトナ(DAYTONA) ワイヤーインジェクター ワイドタイプ 70018

デイトナ(DAYTONA) ワイヤーインジェクター ワイドタイプ 70018

  • 出版社/メーカー: デイトナ(Daytona)
  • 発売日: 2013/10/28
  • メディア: Automotive

アクセルワイヤーはハンドル右側のスイッチボックス?の下部からボルトを2つ(僕の車体はめちゃくちゃ固着していたのでショックドライバーで外してステンレス製に交換しました)、ワイヤー自体を止めているボルトを1つ外すとスイッチボックスが上下に分かれてアクセスできます。

僕はよく作業中に極薄のニトリルゴム手袋をしています。ワイヤーインジェクターを使ってグリスを注入する時ワイヤーのアウター部分に使い古したゴム手袋を巻いて隙間をなくしてやると上手く注入できます。タイコ側もゴム手袋を手で押し付けて隙間を塞いでやるといい感じに注入できます。ネット上の商品レビューで全く注入出来ませんなどと書いている人がいますが隙間が空いていたら当たり前ですが内部には注入できません。工夫しだいです。

というわけでスロットルワイヤーに注油していたのですがしばらく注油してもキャブ側からグリスが出てきません。なにかフロントの薄暮燈のあたりがジュルジュルという音が聞こえます。どこかから漏れてるのか?バラしてみます。バラすにはフロントボックス内のこの2つのボルトを外します。

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そこから漏れるんかーい。

スロットルケーブルのアウター長?遊び?を調整するナットと穴開きナットのからグリスがダダ漏れていました。フロントのカバー内がグリスまみれです。まあ……錆止めになるしいいか……!!(ポジティブ)

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ゴム手袋で隙間を塞いでここから再度注入します。

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キャブ側に出てきました。前後にワイヤーを軽く動かして完了。

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同様にフロントブレーキワイヤーも注油。フロントハブからブレーキワイヤーを外してハンドル側にワイヤーを引き出して作業しました。

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タイコ部、摺動部にも注油。

ついでにチョークワイヤーも注油しておきます。まずキャブ側のチョークワイヤーを外します。

キャブをOHしたときにチョーク部分のOリングがヘタっていたのですが部品を注文しておらず交換出来なかったので今回交換します。左が新品、右がついていたもの。要交換。

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そしてハンドル左側のスイッチボックスを開けます。右側と同様にボルト2箇所で止まっています。また猛烈に固着していたのでショックドライバーを使ったのですが1箇所なめてしまいどうやっても外れません。なので

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ドリルで穴を開けてタガネで軽く叩いてボルトの頭を飛ばして外しました。

チョークワイヤーのタイコを外して注油。キャブ側からグリスが出てきたのを確認して終了。今回はフロントのカバー内からは漏れなかったです。よかった。

チョークワイヤーのタイコをチョークレバーに差し込んで組み付けるのに苦戦していたらホーンのボタン裏にはんだ付けしてあった配線が千切れてしまいました……

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千切れた芯線をハンダから除去して無駄にkester44でハンダ付け。僕はこれしかハンダを持っていないのです。今気づきましたがホーンだし音が良くなる可能性があります(笑)

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リアブレーキワイヤーはフロアを外すのが面倒で今回はやっていません。そのうちやります。そのうち。

さてスロットルの感触もブレーキの感触もあんまり変わった感じがしません。スロットルはちょっとぬるーっとした感触になったかな。チョークレバーは明らかに感触が軽く柔らかくなりました。厳寒期でもチョークを使わずにエンジンはかかりますが!!

あとキャブのチョーク部分のOリング交換の効果ですが、気持ちアイドリングが力強くなったような気がします。気のせいかもしれません。小改善です。

ジェンマ125整備 その17 プラグキャップ

エンジン不調

12月末日早朝、この冬一番の寒さにエンジン始動に手こずりました。今までチョークを引くことなどなかったのに。また走行中もエンジンの元気がなくエンストしそうになります。冬ってこんなものなのかなと思い、駅の駐輪場に停めてでかけます。

昼過ぎ頃に用事が終わり駅に戻ります。エンジンをかけようとするも、一瞬だけ ドッという感じはするもエンジンがかからずチョークを引いてもかわらず。うーん困った。セルは問題なく回ります。

とりあえずプラグを見てみるかとプラグキャップを抜こうとすると、プラグキャップとプラグコードが分離。えー君そこから外れるの、うわーやらかしたー。と思うもプラグキャップ側はネジ状になっておりコード側には穴が。プラグキャップをコードに押し込んでからプラグに装着。恐る恐るセルを回すと始動。原因はプラグキャップとプラグコードが外れかかっていたよう。そのままそろりそろりと運転して帰宅。

帰宅後、調べてみるとどうやらプラグキャップはプラグコードにネジで締め込んで接触通電固定されるようです。どうなのその機構、もっとしっかり固定するべきじゃないの。今回のケースはプラグコード側の穴が広がってゆるゆるになっていたようです。

10mm弱ほどプラグコードをニッパーで切断。新しい銅線が見えたのでプラグキャップを押し付けながらねじ込みます。どのくらいの力で押し込めばいいのか不明なので適度に硬さを感じるまでねじ込みました。未だに正解がわかりません。

セルを回しエンジン始動。……明らかにアイドリングが力強くなっています。今までのエンスト等の不調はプラグキャップとプラグコードが原因かな?何はともあれまた小改善。

※写真を撮る余裕がありませんでした

ジェンマ125整備 その16 CDI移動

CDIの位置を移す

さてエンストの原因の予想ですがアイドリングは安定している。しかしスロットル全閉時の空走時、また急ブレーキ時にエンストします。なのであとはミッション部分かCDIあたりがおかしいような、もう正直よくわからないのですが。

ミッション部分になると正直お手上げです。なのでCDIがエキパイの熱でやられている。という前提で作業をしたいと思います。

ジェンマ125のCDIはシート下の小物入れの更に下に設置してあります。僕のジェンマ125はジェベル200のCDIに交換後も同じ位置にタイラップで固定しているのですがこれを小物入れの中に収納し少しでもエキパイから距離を離してみます。

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車体からCDIにつなげる配線のカプラが小物入れの穴を通過できません。まあこのままでもカプラ自体は繋がるので問題はない気もします、が。

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せっかくのなので穴を広げて、面取りをして、塗装して、配線を傷めないようにビニールテープで穴の縁を養生します。

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おさまりました。CDIの下部にはエキパイに巻いて失敗したこの断熱材を敷いています。これが正しい使用法という感じがします。

なんとなく、エンストしづらくなったような……?いや多分変わっていません。うーむ。

ちなみに車載工具はフロントボックスに移しました。

ジェンマ125整備 その15 アイドリング回転数調整

エンストについて

さて燃料コックを交換しました。軽くツーリングをしたところエンストするのには大まかに2つのパターンがあることが分かりました。

パターン1.アイドリング状態からスロットルを開けようとするとプスンとエンスト

パターン2.時速70キロあたりから急ブレーキをかける、またはスロットルを全閉して空走すると徐々にアイドリング回転数が落ちていき停止するころにはエンスト。この場合ブレーキをかけつつもスロットルを開くとある程度エンストを回避可能。

エンストの原因を探っていた時に予測していた原因のうち

インマニ、燃料コック、については新品交換しました。CDIは中古購入時にはジェベル200のものに交換してありました。設置位置は悪いけどまた壊れるものかな?キャブはOHしましたがセッティングに関してはいじれていません。

というわけでキャブのセッティングでどうにかなるかやってみます。

アイドリング回転数

プラグを見ると真っ黒なうえにほぼチョークを引かなくてもエンジンがかかるのでスローが濃いのかな?と考え、パイロットエアスクリュを見てみます。OH前は1回転半もどしでした。アイドルが一番高くなるところに合わせるとやはり1回転半もどしあたりに感じます。うーむ。

と、ここでアイドリング回転数を合わせていないことにようやく気付きます。基本も基本大前提です。サービスマニュアルをみるとRPM1300回転とあります。ちなみにジェンマ125には回転数計はついていません。どうやって測ればいいのか。

はい、買いました。ハイテンションコードに巻きつけるだけで回転数が(だいたい)測れます。


ジェンマ125 アイドリング回転数測定

 

標準の回転数めっちゃ高い。今までどれだけアイドリングを低くしていたのかというくらい標準の回転数は高く感じます。というかなんで感覚でアイドルストップスクリュをいじっていたのか謎です。ちゃんと計測して合わせましょう。

しばらく走行したところ、アイドリングの回転数を上げた効果なのかはわかりませんがパターン1のスロットルをあけるとエンストというのはほぼなくなりました。またパターン2の急ブレーキ、空走時の回転数低下もだいぶ軽減されました。しかしまだ急をブレーキかけたり空走距離が長いと止まりそうになります。

単純にアイドリングの回転数を上げただけでちょっとよくなりました。小改善。

ジェンマ125整備 その14 燃料コック交換

燃料コック取り付け

純正の燃料コックは廃盤なので中古を購入するか、他車のコックを取り付けなければいけません。ネットで検索するとYAMAHAのJOGの燃料コックを取り付けている方がいました。1in1outの負圧コックなのでタンクから出ている通常側をメクラにし、リザーブ側からコックに接続する方式。この方式でやろうかなと考えていたのですが日頃参考にさせてもらっているこちらのブログでも同じタイミングでコックが故障して修理をされた模様。

なるほどXV250の燃料コックが使えるようです。こういったことは知識と経験が物を言いますね。ありがたくお知恵を拝借というわけで燃料コックを注文しました。いやータイミングが良くて助かりました。

ステー作成・取り付け

1.4mmだか1.6mmだかの鉄板で作成。M5とM6のバカ穴を開けてシャーシブラックで塗装。サスが沈んだ時に微妙にリアフェンダー接触しそうだったのでステーと車体の間にM6用のナットをスペーサーにして回避しました。

ホースを新品に交換

購入した当初から燃料ホースについていたこれ

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透明なので燃料の流れを見るものかと思っていたらフィルターのようです。コックが故障して常にPRI状態になっていたのでタンクのON側についているストレーナーが使えない。そのためここにフィルターを設置していたのでしょう。なるほど納得。

燃料の流れが見えると便利です。リザーブ時にもフィルターが使えるように新品のフィルターを注文して同じように接続しました。マフラーに干渉しないようにホースを取り回して接続。

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(まずまずの出来)

エンジン始動確認

セルを回します。あれーエンジンがかかりません。焦ります。しばらくセルを回してみるもかかりません。焦ります。

考えた末にチョークを引いてみたらあっさりかかりました。チョークを戻すと止まります。アイドリングストップスクリュでアイドリングの回転を上げたところ、うまく始動するようになりました。よかった。

これでとりあえずまた走行はできそうです。なんにせよバイクが動くようになるとテンションが上がります。色々チェックをしなくては。

ジェンマ125整備 その13 リアサスペンション交換

リアサスペンションとブッシュ交換

フロントサスペンションは純正品をOHして頂いたので問題ないのですが、以前から時速60キロくらいからリア側がふわふわしてるような、左右にぐんにゃりしてるような違和感を感じていました。というわけでリアサスペンションを点検。外観は汚いですが油は漏れていないよう。しかしエンジン側にサスペンションを固定するカラー内のゴムブッシュ?が劣化してグダグダになっています。調べたところ純正部品はまだ供給されているようです。

サスペンションはアドレスV125用の社外品がカラー交換だけで取り付けられるとの情報あり。というわけでブッシュ交換とせっかくなのでサスペンションも交換してしまいます。

まずリアサスペンションを取り外します。いつものようにこちらのブログを参考にさせていただきました。

カウルに穴を開けました。これでカウルを取り外さなくてもリアサスペンションが交換できます。

しかしここで違和感に気付きます。リアサス上部を止めているボルトとカラーの取り付けがなんか違う。パーツリストを見て確認するとどうやら組み付けの向きが違う。

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多分前のオーナーが組み間違えたんだと思います。これが例のふわふわ感の原因かは分かりませんが、見つけてしまったからにはこの機会に直すべきです。ただこのカラーはガソリンタンクを貫通するようにフレーム間に収まっているのでタンクをズラさないと入れ替えられない構造です。キャリアも外さなくてはいけないのでえらい手間です。せっかくカウルに穴を開けたのに意味ないなー。まあキャブをOHしてタンクにガソリンも入っていないのでいいタイミングかもしれません。

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(これは間違っているほうの向き、)

バラしました。タンクまで下ろすのは初めてでしたが以外に楽に出来ました。で、ガソリンタンクとその回りにタンクカバーがあるんですが、少し位置がズレていたのでショックレスハンマーで結構強めに叩いて直そうとしたんですが

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カバーが割れました。オイオイオイオイお前鉄とかアルミとかじゃないのかよ。なんかボロボロ崩れるような素材でした。走行に支障がなさそうなのでボンドでひっつけておきます。ボルトとカラーの向きを入れ替えて組み直し。バラして組むまで2時間弱かかりました。

エンジン側のブッシュ交換

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こんなありさまでしたので交換したいと思います。僕はこの中のゴム部分だけ交換出来ると思ってゴムを除去したのですが(大変だった)どうやら回りのカラーと一体の部品の模様。この外周部分の金属のカラーが全然外れない。全ねじとナットとワッシャーとソケットを組み合わせた即席冶具でも外せなかったので糸鋸で切りました。受け側に溝が出来てしまいましたが、問題としては錆びやすいとかその程度なので仕方なし。

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外すのがものすごく大変だったので、入れることができるのか心配でしたがkure5-56を外周に塗ってサイズの合うソケットを当ててショックレスハンマーで叩いたら簡単に入りました。良かった。

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サスペンション取り付け

取り付けたのはこちら。純正の取り付けピッチが320mmなので5mmリアが下がります。5mmて。上部の取り付け穴の径が10mmでジェンマ125は12mmなのでカラーの交換が必要です。

キタコ(KITACO) ショックアブソーバー(W315) アドレスV125/G/S ブラック/レッド 520-2416030

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  • 出版社/メーカー: キタコ(KITACO)
  • 発売日: 2012/11/02
  • メディア: Automotive

 取り付けられていた純正サス上部のカラー、ブッシュは割と状態がよかったので移植します。取り替える用の新品の方は下の写真のようにボルトを入れてショックレスハンマーで勢いよく叩けばスコーンとブッシュごと抜けたのですが、元からジェンマ125に付いていたサスペンションのブッシュ、カラーは全然抜けません。

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ソケット、ワッシャー、ナット、全ねじを組み合わせた即席冶具です。さっきエンジン側のブッシュは抜けませんでしたが、今度は抜けました。

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同じ要領で今度はねじ込んで

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移植完了。

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車体に取り付けたの図。ちょっとだけ直径が大きいのでタンクカバーに微妙に干渉します。

時系列が前後しますが、取り付けて走行した感想としてはかなり安定感が増したように思います。

・上部の取り付けボルトとカラーの組付け間違い

・エンジン側のブッシュのヘタレ

・ヘタレた純正サスペンション

の、どの部分の効果か分からないところですがふわふわ感はかなり減りぐんにゃり感ももかなり減りました。完全になくならないのは前後片持ちサスの宿命ですかね。峠のコーナーを走っても幹線道路を時速70キロで走っても割と不安はなくなりました。フロントサスのOHと合わせて乗りやすさが段違いです。やってよかったと思える整備でした。ちなみにサスペンションの硬さは調整出来ますが工具がないのと現状に満足しているのでやっていません。まあそのうち。

ジェンマ125 整備その12 キャブレターOH インマニ交換

故障原因探し

エンストした原因を探っていきます。燃料コック、キャブレター、インマニ、の順番です。なんにせよ作業のためにガソリンを抜きます。保存にはこのガソリン携行缶をつかいました。ジェンマ125のフロントボックスに入って便利です。

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燃料コック確認

まず燃料コックから。負圧のコックをONの部分に合わせているのにダバダバガソリンが流れてきます。あかんやつやこれ。購入した段階でコックがPRIに合わせてあったので期待はしていませんでしたがまず負圧コックは駄目そうです。コックをバラしてみたところ内部のダイヤフラムを押さえているバネが錆びて粉々になっていました。

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調べたところ純正部品のコックはもう廃盤のようです。とりあえずコックは交換ということで次にキャブレターの分解をします。

キャブレター分解

キャブ上部の蓋を締めているネジも、下部のフロートチャンバーを締めているネジも固着しておりいちいちショックドライバーで緩めなければいけませんでした。(ステンレスのボルトに交換)あとパイロットストップスクリュが締まる金具を止めているネジがどうやっても緩みません。ショックドライバーでガンガン殴ったところ

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舐めたったてレベルじゃねーぞ。これ六角穴じゃなくて元はプラスネジの溝です。緩みませんがなんでもないところのネジなので放置します。お前そんなこと言って緩んできたらどうするんだ!!と言われるかもしれません。が、むしろ緩んでくれればネジを取り替えられるので緩んでください。でもこれ多分一生外れないと思います。

キャブを分解・点検したところフロートチャンバーのダイヤフラム、スロージェット部のメクラゴム、フロートバルブ部のメス側のOリング、がヘタっていたので交換します。アイドリング~スロットルをひねるところでエンストしてたのでスロージェットのメクラが原因ですかね。それにしても30年落ちのバイクなので流石にゴム部品は劣化しますね。

パイロットエアスクリュは締まったところから1回転半戻しでした。基本に忠実です。

キャブクリーナーに漬けて各ジェットの詰まりがないか確認。大丈夫そうです。スロットルバルブのダイヤフラムは穴もなく見た限りではそんなに劣化もしていなさそうです。この部品、注文すると値段が高いので心配でした。おそらくそのうち交換しなければいけませんがその時はキャブごと注文した方が安く上がるかも。

フロートバルブはうっすらあたり面が見える程度で段付き摩耗はありません。燃料垂れ流し状態だったのに減っていなくてよかった。

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(フロートチャンバーのダイヤフラム、分解時に割れました。交換)

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(スロージェットのメクラ、旧)

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(スロージェットのメクラ、新)

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(フロートバルブの受け部分のOリング、取り外し時に千切れたので交換)

フロートの油面調整

サービスマニュアルにはフロートの油面調整プレートと、フロートバルブが接した所でフロートを止め。キャバレターボデーとフロートとの間の寸法を測る。油面調整基準21.4mmとあります。

キャブレターボデーには段差がありますが測定箇所が高い所なのか低い所なのか分かりません。フロートも高低差がありどのポイントを測定すれば良いのか分かりません。記載の写真は白黒でイマイチ詳細が分かりません。役に立たないサービスマニュアルだなあ、うーん困った。定規でそれらしく測ってみたところ1mmほど油面が高いのかな?現状ガソリンは漏れていないようですが一応1mm弱油面低くしておきました。問題があればまた直します。

インテークマニホールド交換

ヒビが見えていたインマニ。前回アイドリング時にパーツクリーナーを吹いたところ、アイドリングに変化はなかったので二次エアの吸い込みはないようです。しかし新品部品がまだあるようなのでOリングもついでに交換します。

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エンジンとインマニと組み上げたキャブレターを固定して本日はここまで。

 

※追記

後日、ジェット類含め殆どの部品を新品に変えたら、相当調子が良くなりました。

やはり純正新品は正義。

nanabata.hatenablog.com